React チャート トレンドライン

    Ignite UI for React チャートでは、トレンドラインはトレンドの識別やデータ内のパターンの検索に役立ちます。トレンドラインは、常にチャートにバインドされたデータ ポイントの前に描画されます。積層シリーズ、シェイプ シリーズ、および範囲シリーズを除き、これらは IgrCategoryChartIgrFinancialChart、および IgrDataChart (積層型シリーズ、シェイプ シリーズ、範囲シリーズを除く) でサポートされています。

    トレンドラインはデフォルトでオフになっていますが、trendLineType プロパティを設定することで有効にできます。また、ブラシ、期間、太さなど、トレンドラインの複数の外観プロパティを変更できます。

    トレンドラインを有効にすると、ダッシュ配列を適用することもできます。これを行うには、TrendLineDashArray プロパティを数値の配列に設定します。数値配列は、トレンドラインの破線の長さを表します。

    React チャート トレンドラインの例

    次のサンプルは、QuinticFit トレンドラインが最初に適用された、2013 年から 2017 年までの Microsoft の株価トレンドを示す IgrFinancialChart を示しています。適用されるトレンドラインのタイプを変更できるドロップダウンがあり、可能なすべてのトレンドライン タイプがそのドロップダウン内に一覧表示されます。

    React チャート トレンドラインのダッシュ配列の例

    次のサンプルは、TrendLineDashArray プロパティを介して適用された QuarticFit 破線トレンドラインを持つ IgrFinancialPriceSeries を示す IgrDataChart を示しています。

    React チャートト レンドライン レイヤー

    TrendLineLayer は、ターゲット シリーズに対して単一のトレンドライン タイプを表示するように設計されたシリーズ タイプです。これと既存のシリーズ タイプの既存のトレンド ライン機能との違いは、TrendLineLayer はシリーズ タイプであるため、チャートの IgrSeries コレクションに複数のトレンド ラインを追加して、同じシリーズに複数のトレンド ラインを添付できることです。また、これまでできなかったトレンドラインを凡例に表示する ことも可能です。

    トレンドライン レイヤーの使用

    TrendLineLayer が正しく動作するには、TargetSeriestrendLineType を指定する必要があります。利用可能なさまざまなトレンドラインのタイプは、シリーズで利用可能なトレンドラインと同じです。

    凡例に TrendLineLayer を表示する場合は、UseLegend プロパティを true に設定します。

    トレンドライン レイヤーのスタイル設定

    デフォルトでは、TrendLineLayerTargetSeries と同じ色の破線で描画されます。これは、TrendLineLayer のさまざまなスタイル設定プロパティを使用して構成できます。

    描画されるトレンドラインの色を変更するには、brush プロパティを設定します。あるいは、UseIndex プロパティを true に設定することもできます。これにより、TrendLineLayer がチャートの IgrSeries コレクションに配置されているインデックスに基づいて、チャートの brushes パレットからブラシが取得されます。

    TrendLineLayer の表示方法は、AppearanceMode プロパティと ShiftAmount プロパティを使用して変更することもできます。ShiftAmount は、-1.0 から 1.0 の範囲の値を受け取り、「Shift」 で終わるオプションに適用する 「シフト」 の量を決定します。

    AppearanceMode プロパティのオプションは次のとおりです。

    • Auto: デフォルトでは DashPattern 列挙体になります。
    • BrightnessShift: トレンドラインは TargetSeries ブラシを取得し、指定された ShiftAmount に基づいて明るさを変更します。
    • DashPattern: トレンドラインは破線として表示されます。ダッシュの頻度は、TrendLineLayerdashArray プロパティを使用して変更できます。
    • OpacityShift: トレンドラインは TargetSeries ブラシを取得し、指定された ShiftAmount に基づいて不透明度を変更します。
    • SaturationShift: トレンドラインは TargetSeries ブラシを取得し、指定された ShiftAmount に基づいてその彩度を変更します。

    その他のリソース

    関連するチャート機能の詳細については、以下のトピックを参照してください。

    API リファレンス

    IgrCategoryChart コンポーネントと IgrFinancialChart コンポーネントは、次の API プロパティを共有します:

    IgrDataChart コンポーネントでは、シリーズのほとんどのタイプに次の API プロパティがあります: